高級靴ブームも夢の跡


カーフとは異次元の深みのある光を放つコードバン(馬皮)。コードバンといえば オールデン。 オールデンといえばコードバンである。ド定番中の定番プレーントゥを購入したが、後に定番でないオールデンは セールになることが判明。命が救われた思いである。ちなみにコードバンで雨に降られると簡単に雨シミができる、 まさに諸刃の剣。雨には絶対履いてはいけない(なんてこったい)。
「小物に金をかけよ」(小物=靴・鞄・時計の三種の神器にベルトなど)とか、 「スーツより靴にこだわれ」といわれるビジネスファッション。 「なんでも一緒やん」の新入社員から、スーツや時計の良さはなんとなくわかるように なっても靴にたどりつくのはなかなか遅い(もしくはたどり着かない)のが日本人の サラリーマンである。勿論私も靴に着目しはじめたのも02年の秋、会社に入って○年目 にもなろうというころだ。それまではタケオキクチの黒とシップスのサイドゴアだけで 過ごしていた。無論メンテ無し。それがイキナリ「オールデン のプレーントゥコードバン(8.8万)」 へと恐るべきジャンプアップを試みたのである。

03年夏セールに購入したオールデンのコードバンぶつぶつ付き(8万→5万)。 当時はお得だと思ったが、私の足になじむことなく旅立っていった。
サイズへの苦悩 研究を深めるにつれて、私は今まで自分の履いてた靴のサイズは若干大きめであることを確認した。 全般的に日本人は靴にきゅっと締められるのを嫌いサイズの大きい靴を履くらしい。そういえば1足目のオールデン8サイズは 履き慣れるにつれちょっと緩くなってきた。私のUSサイズは7ハーフなんだなと勝手に納得し、 次の夏のセールで発見したバーガンディのオールデン(またコードバン)の7ハーフを購入。 これが失敗のもとだった。確かに店で履いたところイケると思った。しかし彼は私の足を痛めつけるだけ痛めつけた後、 ヤフオクに旅立っていったのである・・・(涙)。このころ私のサイズに対する思い違いはエスカレートし、何を勘違い したか41サイズのエンツォボナフェをヤフオクで購入(コレがヤフオクで買ったはじめての品である)。足に会うはずもなく、 再びヤフオクに旅立った。教訓:サイズよくわかんないのにネットで靴買うな(当たり前だのクラッカー)。 これ以外にもヤフオクで三陽山長のストレートチップも買ったのだが・・・(後略)。

ビームスが代理店になっているエンツォボナフェのダブルモンク。ダブルモンクといえば ジョンロブかボナフェである。イタリア靴というよりイギリス靴に近いフォルム。しかしエレガントさを感じるところに イタリアの血も見え隠れ。しかも前所有者はソールをカラス仕上げにしていた。履くのがもったいねぇよ。

大丸 で購入したクロケットジョーンズのストレートチップ(5万)。 まるでわしイギリス靴ですわ〜と語りかけてくるくらいイギリスな靴(よくわかんねぇな)。 美しさはあまり感じないが質実剛健という感じだ。しかし、大丸の社員はシューフィッターだか シュレッダーだか知らんがもっとちゃんとアドバイスしろ。自店の在庫のことしか頭にないんか!
迷走は続く。ヤフオクに懲りた私はやっぱり店でかわねばと大丸でまたまたド定番のクロケットのストレートチップを 購入した(03年秋)。「UKサイズ(クロケット)はUSサイズ(オールデン)より若干小さめの表記」という鉄則を信じ、私は7ハーフを購入した。 ところがオーマイガーっ。神は私を見捨てなさったのだ。おそろしや・・・教訓:鉄則は信じてはならない。 哀れクロケット君ヤフオクへさようなら。

三陽商会傘下だからこの名前。関西では買えません。しかしいい靴だった。立体感のあるフォルム と独自の製法(ヤハズ)からは日本人ならではのこだわりを感じた。ちなみにリーガルとヒロカワだったら絶対ヒロカワ。

最初に買ったクロケットよりボテッとしているのが明白だが(リーガルに似ている ・・・違う!ほんまはリーガルがマネしているワケなのだが・・・)。レザーの質もなんか違う。 でもごっつくて雨に履くにはちょうどいい感じだ。
魅惑の個人輸入 こうして散財の限りを尽くした後自分のサイズを把握した私は靴の個人輸入にチャレンジすることにした。 知る人ぞ知る国内産業保護(と言っても保護したくなるようないい物を作る靴会社など極めて少数だが)のため 輸入靴には30%の関税がかかっているのである。これが輸入靴の売価を上げている元凶だ。 そんな税金ばっかり取る国に反旗を翻すのが「個人輸入」。しかしばれると手間かけたのに税金を払うはめに陥る 諸刃の剣。しかし、何事もチャレンジだ!目標はクロケットジョーンズシェルトン純正シューツリー付き。日本では 靴だけで6万以上するがイングランドから直輸入ならシューツリー付きで5万。 しかもこのころ、レザーソールで雨は無理があると悟った私はこのラバーソールの靴を狙うことにした。 結果は大成功!!あれだけヤフオクで失敗したのにサイズ(8)もぴったり!!オススメでっせ!!

納品書(上)と現物(下)が別々に送られてきた。しかも現物の箱には「GIFT」 という文字が。これが何を意味しているかはわかるだろう。これだけ関税対策できているということは海外からの 注文も多いんだろうね。イギリス靴が欲しくなったらまた注文しよう。

JMウェストンのサイドゴアブーツ。 木型がいいのだろう。抜群にすばらしいフォルムだ。特に靴の中心に綺麗なラインが通っているところ。 しかもウェストンのラストは私の足にぴったりあう(8サイズ)。 ソールが硬くて履きならすのに難儀するといわれるウェストンだがぜんぜんそんなことは感じさせなかった。 ちなみに後日日本の直営にも行ったが、ウェストン直営店のサービスは素晴らしいということも付け加えておく。 さすが高価格で売るだけある。でも値段下げろ。
関税+代理店マージン=恐怖 輸入靴購買の究極の手段・・・それは「現地で買う」ことだ。私はイタリアのフィレンツェで憧れのJMウェストン (なぜかイタリアでフランス靴だけど)のサイドゴアを ゲットした。日本では10.5万(しかもウェストンジャパンのおかげでセールは無し)、これがイタリア価格8万、 それが50%オフで4万、更にタックスフリーで税金返ってくるから3万円台という恐ろしさ。これでも 貴方は日本で靴買えますか???

イタリア靴ではちょっとマニアックな存在の「シルバノサセッティ」。 日本ではワールドフットウェアギャラリーくらいでしか売ってない。これもイタリアからの直輸入(5万→2万)。 形はまぁまぁだが、革の質がちょっと劣るか。これもネット購入の弱点。しかもマニアックだから ヤフオクでも値段つかないなぁ。

安価なのに質が高く人気があったボノーラは工房がつぶれてしまった。 高級靴屋は日本でぼったくらないと生き残れないのか??
華麗なるイタリア靴 定番でわかりやすいUS、UK靴から入ったが、目指すはやはり美しいイタリア靴。 右は最近までどこのセレクトショップでも取り扱いのあった「ボノーラ」である。日本で正式な代理店が なかったから扱いやすかったのだろうか。この靴もイギリスらしいかっちりしたフォルムではあるが、 どこか気品を感じさせる靴だ。しかもそのつくりに比べると値段も若干お手ごろ(クロケットより若干高めくらい) なのもファンが多い理由だ。しかし、この現地ではココの親会社が倒産したらしく同じく傘下にあったアルファンゴ とあわせその行く先はまったく不透明。是非復活して欲しいところではあるが・・・。 ボノーラはフィレンツェに行ったとき直営店に寄った。かなりマニアックな場所だったが横にイルビゾンテもあった。 すごく敷居の高い店だった。しかも現地売価が日本の売価と一緒だった。なぜ?????

そのフォルムといい、コバの張り方といい、微妙な色使いといい、ストラップの金具のゴツさといい、 これぞブランキーニ。あまりの微妙な色使いのため服を選び出番が少ない。・゚・(ノ∀`)・゚・。ブランキーニ自身、 自分の靴に合う服がないからと服まで作り始めたのもわかる気がする。まぁ主目的は金儲けだろうが。
イタリア靴の究極にシルバノラッタンジステファノベーメルがあるがその独自性で異彩を放つのが 靴のフェラーリ、ステファノブランキーニ。 今はLVMH傘下ステファノ・ビ創設者。ノルヴェジェーゼ製法の独特なコバで一世を風靡したのも記憶に新しい。 しかしノルヴェジェーゼはあまりにも高すぎる(それに同じノルヴェジェーゼならドゴールのほうが好き)ので、 私が持つのはグッドイヤーのもの。でもやっぱり形が変でしょ。こんなんもありなのがイタリア靴の 好きなところ。ブランキーニは諦め最近サントーニハンドグレードラインのノルヴェジェーゼ(定価12万)を手にいれた。 職人のハンドペインティングによるアニリンカーフということでも初めての靴であるが、微妙な色艶がイタリアらしくたまらん!!

なんでこんなところにステッチはいってんのさ!!と突っ込みたくなるような 靴。やばい、やばいよねぇ。ありえないよねぇ。こんなカタチ!!

微妙な色の変化とノルヴェジェーゼ製法により、普通のカタチなのに圧倒的な 存在感を放つサントーニ

よく見ると申告欄に49ユーロとある。もっと高い靴なはずなのに。恐らく関税を考えての先方の配慮 だろうか。とりあえず今回も関税ヒットはなかった。注文から到着まではおよそ10日。
魅惑の個人輸入2海外のサイトでセールをしていたので、またまた クロケット&ジョーンズをゲット。 今度はハンドグレードラインWEYMOUTHである。同じクロケットでもこちらは7万以上するが、純正シューツリー付きで 5万。安い。しかもスタンダードラインと異なるのは足入れ部分の刻印だけではなく、全く別物の革質とフォルムと絶妙な色合い・・・ 更に特筆すべきは美しい足入れを思わずためらってしまいそうな内張り。 ラスト(337)はロングノーズ、チゼルトゥという今の流行を取り入れたいい意味でクロケットらしくない流麗なもの。 今後クロケットは国内に直営店を出す計画があるらしくブランドイメージの向上を図っていくらしい。 まさしくブティックブランドの委託工場からの脱皮を目指すのだ。そのうちサイトにも規制がかかり個人輸入 できなくなるかもしれない。今青田買いするなクロケット&ジョーンズに間違いない!

手書きのメッセージまであった。プレーントゥにメダリオンが上品にちらばめられている。非常に上品だが クロケットパリの企画ということもあり、英国靴というよりかフランスのにおいを感じることができる。 考えてみればチゼルトゥの靴も初めて。

ブラックの内羽根タイプ。周りがストレートチップばかりのちょっとした会のはずしテクとして使えるかも!
終着駅はスウェード靴カーフをひととおり揃えたら最後はスウェード である。チャーチの黒とクロケット&ジョーンズの茶。 手入れもややこしそうで実はカーフのそれより楽チンだ。 どちらも、シップスのセールで獲得したもの。専門店のセールよりセレクト系のそれのほうが掘り出し物が多い。 あとはサイズがあるか否か。それが問題だ。

クロケットのチャッカブーツ。右のチャーチのそれよりは毛が長め。形はシンプルだけどそれなりに目立ちます。



靴の定番
イギリス
ジョンロブ
エルメス傘下。そのクオリティ管理は想像を絶する。いつかはジョンロブ。
エドワードグリーン
靴のポルシェ。一部の靴マニアにエンスー存在。しかしコストパフォーマンスは悪い??
クロケット&ジョーンズ
質実剛健。もともとはOEMが中心だったが、そのつくりの実直さから認知度が上がり自社ブランドを立ち上げる
イタリア
シルバノラッタンジ
人気、流行に乗ってひた走る。セカンドブランドにジンターラ。モノはいいが行き過ぎた値付け。
ステファノベーメル
イタリア最高峰。
ステファノブランキーニ
靴のフェラーリ。誰にも真似できないノルヴェジェーゼの美しさ。
フランス
JMウェストン
フランス最高峰。完全無欠の素材主義。壊れない靴。ドゴール・ゴルフ定番靴の名声。
ベルルッティ
世界一美しい靴。絵画のごとく色を重ねる「パティーヌ」。シャンパンで靴を磨く、ベルルッティ結びがあるという異端。その美しさゆえ壊れやすい靴。
アメリカ
オールデン
コードバンは不朽の名作。アメリカらしい無骨なデザイン。
日本の名店
ユニオンワークス
高い靴を修理に出すならココ。セレクトショップに出してもココにたどり着く。調子に乗って店を出すらしい。
トレーディングポスト
コストパフォーマンスの高い靴を。クロケット、アルバラデホ、トリッカーズなど
ワールドフットウェアギャラリー
世界中の靴を。サントーニ、クロケット、ヤンコなど
靴の修理・百科事典
関西の靴屋さん。靴のメンテナンスのことならこのページを見よ!。修理も安くて良い。
R&D
メンテナンス用品メーカー。モゥブレイ、ウォーリー、コルドヌリアングレーズなど全部ココです。
その他
コブラーズサイト
業界でとても有名なアノ人のページ。そのコレクションの多さにはたまげます。
靴の情報
個人サイト。
dressy.net
靴関連の検索サイト
靴のページ
個人サイト
SHOEBAG探偵局
靴関連ファッション企業への経営指導をするジャスミックのページ